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下沢 敏也氏 [現代art 立体]

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15年くらい前からのテーマは再生、「Re-Bireth」
まずは作品について・・・

再生とは朽ちていったものから生まれ変わる力。エネルギーの表現をテーマにしている。
自然物の中からテーマをもらい土でどれだけ再生に向かう力の表現をできるかが一貫しているテーマ。
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一番大事にしているのは、土という素材。表面の質感、素材をどれだけ引き出すことができるのか。
できるだけ土そのものの良さを引き出せるかが大切なこととおっしゃっておりました。
基本的には江別の土。自分たちが生活している大地が土。そこを使わないと自分のコンセプトとリンクしない。自分が生活している地元の土を使うことが大事。

shimo6.jpg この世界に入ったのは、お父様が焼き物、陶芸をやっていたこともあり、
小さな頃から環境としてそこにあったのですが・・・
子供の頃は好きではなかったそう。
はじめは伝統的な焼き物から入ったそうです。
しかし、京都で前衛陶芸と出会った時に衝撃を受け、それから前衛的な作品に。
陶彫と呼ばれることも。

焼くという行為は自分の手を一度離し窯に託す時間があり、そこがおもしろくもあり、おそろしいと。
そこをどれだけコントロールできるか、魅力でもあるそうです。自分の領域ではない領域があるおもしろさも魅力とか。


作品づくりは生きていくための絶対必要な要素。そして、アートとは癒し。自分のためでもあり、人に伝えるためのひとつの手段。自分の素直な感性を表現する、それを素直な目で見ていただくことでアートというもの自体が何か世の中を変える手段になるのではと・・・・・。
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※現在札幌市在住
※2012.1224まで 北海道立釧路芸術館で開催中「交差する視点とかたち」に出展

工藤 和彦氏 [工芸]

全国各地をまわり、精力的に活動を続けていらっしゃる工藤氏。
陶器を創ったのは16歳の頃。ただ本格的に作陶をなさったのは18歳で、そこから陶芸一筋です。
最初の頃と何がかわったのでしょう?

今年の春から手になじむ重さ、存在感のある重さに意識がむかっています。
自分の器の存在感を確かなものにするためには厚みが重要な要素を思い始めたそうです。
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器をつくりあげる技法についてのお話しです。
黄砂に含まれる鉄分を利用して独自に調合なさり、粉引(こひき)の技法を駆使して
出来上がったオリジナルの技法が「黄粉引」です。それを応用、シラカバホワイトや緑の器が
創られました。

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重さに関わらず存在感のある器づくりは作陶のテーマです。
旭川に永住する気持ちで土地を購入なさったそうです。さらに北海道、そして自分が住んでいる
旭川が工藤氏の中で大きくウエイトを占めるようになりました。

より土地に根ざした作陶、北海道を感じる器が工藤氏の中で確実なものとして形になってきているのだと思います。
まだまだ工藤氏の挑戦は続いています。


※現在旭川在住
※2012.1027〜1104弟子屈町湯の島にある山椒で個展を開催
※写真は工藤和彦氏からお借りしました。
工藤和彦氏のhpは・・・
http://kazuhiko-kudo.com/

佐藤 弘康氏 [photo]

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北海道に来てから11年。
初めてとった写真についてのお話しからスタートです。
このカメラはもう30年以上も愛用なさっているもの。
「シンプルなんでとても使いやすいし、壊れないんです」

佐藤氏が写真から伝えたいものは・・自分で見た現場の空気感。
ドキュメンタリーを主に撮影なさっているので、テーマが酪農であれば、その仕事を実際に体験。
仕事をしないと見えてこない視点が佐藤氏が撮られた作品からは伝わってくるのです。
ここ数年少し考え方が変わってきました。
2012秋の作品展は今までと視点をかえたものが会場に並びます。

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旅人として北海道を被写体として撮るのではなく、そこに住み、周りの人たちと語らっているうちに
いつしかテーマは開拓へとむかっていきました。
この2〜3年、特に意識しだしたそうです。
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何が変わったのでしょう?
佐藤氏の根底にあるものは、”自分の知らない世界を知りたい”という欲求。
ただし、その場の空気感を伝えたい気持ちはかわっていません。視点がかわったということなのです。

最後に今回の作品展について伺いました。

今回は通常のレジンではなくバライタ紙を使ってプリントされました。
モノクロの質感、トーンが通常とは違います。
このモノクロの世界、開拓の時代の何かを・・・見る人の心に焼き付けることになると思います。

※現在別海在住
※2012.1027〜1126 中標津町東1条ギャラリーで個展を開催
※写真は佐藤弘康氏からお借りしました。
佐藤弘康氏のhpは・・・
http://www.satoeyes.com/

石戸谷 準氏 [工芸]

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ステンドグラスと一口に言っても・・・様々なパターンがあります。
まずはヨーロッパの流れとアメリカの流れについて、そして
色やデザイン、モチーフについても伺いました。
どうしても受注生産という形での制作が多いので、どちらというと作家というよりはデザイナーに近いかな?と。

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石戸谷氏がステンドグラスを始めたきっかけは?
そしてその変遷について伺いました。
パリで世界で唯一ステンドグラス科がある学校で勉強なさり、日本に戻ってからは東京で6年教室でステンドグラスを教えていました。
そして、北海道に戻り工房をはじめたのが今から25年前のことです。

ij06.jpg 石戸谷氏の作品の特徴は・・・どちらかと言うと加工専門。
 絵付けとエッチングについてのお話しです。
 実際にガラスに色をつけているわけではありません。もともと色がついているガラスを使い加工するのです。
 絵付けは線をかいたり、影をつけたり徐々に暗くしていくもの。
 逆にエッチングは薬品を使い、ガラスを溶かして徐々に明るくする技法です。
 作品に濃淡をつけることでより表現の可能性が広がるのです。

ステンドグラスの魅力
そして、石戸谷氏にとっての制作活動とは・・・
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東日本大震災の後、現地に足を運び、一体自分には何ができるのだろうと・・
たまたま仙台のデパートで展覧会を開催し、その時にいらした被災地の方に
「見るだけで嬉しい」という言葉をいただいたり、また、作品を見て涙を流されている姿を見た石戸谷氏。
自分の作品で人をどこまで喜ばせることができるのか・・アートとは人を喜ばせることじゃないのか・・と最近思われているそうです。
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※現在江別市在住
※写真は石戸谷準氏からお借りしました。
※2012.1024まで 中標津東1条ギャラリーで個展を開催
石戸谷準氏のhpは・・・
http://www.st-glass.jp/

浅野 修氏 [現代art 立体]

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十勝出身の浅野修氏・・・まずは作品の狙いについて、そして、農業の美しさについて語っていただきました。
はじめは油彩で人物を描かれていたのですがやがて対象は大地にかわり、立体へと変遷。
なぜ農業に惹かれていったのか?立体作品をつくるきっかけについても伺っています。


ao002.jpg人物の次の描いたのは農作物。
やがて大地そのものに興味の対象はうつり、日本全国の大地を歩き描きました。
そして作られた立体の作品の説明を・・・




ある日、馬小屋を探していた浅野氏のもとに連絡が入ります。
それを実際に目の前にして美しさに心奪われました。
「自分たちで美しいものを作っているのにもかかわらずそれに気づいていない。その美しさを気づかせるのが作家の力」
一貫したテーマ=農業は美しい。そしてもうひとつのテーマは「開拓の心」を伝えていくこと。


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浅野氏の根底にあるのはどんなことにも対する「基本・原点」。
それは、生きることや食に関する事、造形やもちろん農業に関することも然りです。
その中での造形の原点について伺いました。

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NPO十勝めむろ赤レンガ倉庫を立ち上げ、巨大じゃがいもアートプロジェクトをスタートしました。
原点にこだわるにはどういう方法で作品を問いかけていくのがベストなのか・・・その結果レンガ倉庫を選ばれたのです。
そして巨大じゃがいもアートとは一体何なのか?

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個人で作品を制作する、複数の人と共同でひとつの作品をつくりあげる行為とは・・・
そして浅野氏にとってのアートとは・・・

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※現在鎌倉市在住
※2012年から 十勝 芽室赤レンガ倉庫で巨大じゃがいもアート制作中
浅沼氏のhpは・・・
http://www7a.biglobe.ne.jp/~asano_osamu


高浜 利也氏 [版画]

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今年で5回目を迎える根室 落石計画。
最近は夏になるとアーティストが落石無線局跡にやってきて、根室の子供たちとワークシップを開催したり、公開制作を行ったり、
アーティストトークが行われる・・・
メインで動かれているのが「井出創太郎+高浜利也」というユニット。
この度現在武蔵野美術大学で教鞭もとられている高浜利也氏にインタビューさせていただきました。

まずは・・落石計画がどうして始まったのか・・・

当初の計画は3年、ところが回を重ねる毎にかかわる人たちが増え、
協力者も増え、自然発生的に継続されてきました。

ok008.jpg この落石計画のメインとなっているのは銅でできた茶室。
 なぜ銅を・・なぜ茶室を・・・作られたのでしょう? 
 池田氏、井出氏、そして高浜氏、3人の共通項は銅版画。
 銅は使わなくなったと廃材に廃板になってしまいます。
 3人の特別な思い入れのある銅。廃板となってもなお美しいものを別の形で甦らせたのです。

落石計画のプロジェクトのコンセプトは何なのでしょう?

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落石計画を続けることによって見えたきたものとは・・・


ok009.jpg高浜氏の作品について伺いました。
版画だけにとどまらず、それは建築的なプロジェクトであり、自分のいる場所をつくること。
建築のプロジェクトの中での設計図みたいな・・・
発生したイメージを銅板におきかえて制作なさっているそうです。
風景自体を自ら作り、それを銅版画にするのです。
ある意味、自分がみたい風景を作り出してそこからスタートしているのです。

高浜氏にとってのアートとは・・・
生きる、生きていくそのもの。仕事であって仕事でない。
それは生きる糧であり、生きている意味、すべてを包括するもの。
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※現在東京都在住
※写真は高浜利也氏からお借りしました。
※2012.0807〜0811 根室 落石無線局跡で落石計画 開催
落石計画のhpは・・・
http://www.ochiishikeikaku.com/

島津 明美氏 [mixed media]

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ここに段ボールが使われていること・・・わかりますか?
島津明美氏は小さな頃から絵を描くことが大好きでした。
はじめは油彩画を描かれていたのですが、たくさんの作品の額縁を用意することができず
段ボールで額縁を作ったのです。それが段ボールとの出会いでした。

島津氏の作品について、油絵のこと、なぜ段ボールを使いはじめたのか、
そしてその段ボールの魅力について伺いました。

段ボールの色って黄色・・・・yellow ocher
その色とは・・・土の色であり、木の色であり、黄色人種の肌の色であり、排泄物の色。
どんな素材のものにもベースとなっている色なのです。
微妙な色の違いを使って様々な表現を可能にした段ボール。
いつも見慣れているものなのにとても新鮮に見えます。

島津氏がこの世界に入ったのは・・・子供の頃から。
絵がとっても大好きな子供だったそうです。「鉛筆と紙を与えておくと静かな子だった」とお母様に言われたほど・・・

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そんな彼女のつくる作品は自分を拠点としたもの。
自分が知ったこと、追求したいこと、今までに感じた情、今まで見聞きしたもの。
自画像なのです。

段ボールという素材はとても強いそうです。一度油と一緒に段ボールをつかったことがあるそうですが
・・・いつも段ボールに負けないように作品に向かい合っているとか。

やはり好みの段ボールもあるそうで・・・
野菜が入っているもの、お菓子やジュースが入っているものと使い分けているそうです。

島津氏にとっての作品づくりとは・・・
やめられない、とまらない行為
そしてアートとは・・・
人間だけが生み出す力。
これから・・・
今まできた道を咀嚼して、再消化させてみたい。
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※現在千歳市在住
※写真は浅沼久美子氏からお借りしました。
※2012.0829まで 中標津東1条ギャラリーで個展を開催

吉田 はつみ氏 [etc.]

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一体これは何の一部か想像がつきますか?
実はこれお洋服の一部。さまざまな素材をひとつの作品として作りあげる魔術師みたいな吉田はつみ氏。
例えば・・・バナナの木の皮、魚のうろこ、タピオカの粉、椅子の中に長い間埋もれていたスポンジ、
海岸で拾ったビニールシート、朝市の買い物袋・・・こういった様々なものがあらゆるプロセスを経て
ひとつの作品に生まれ変わるのです。
現在はバリと日本を行ったり来たりの生活をなさっています。
先日釧路にいらっしゃる機会があり、インタビューをさせていただきました。
まずは彼女のプロフィールから・・・
思いついたものを形にする。
自然にうまれてきたもの。道を歩いていて触れたものに真剣に取り組む・・・
普段は捨てられてしまっているかもしれないものも彼女の手にかかると
世界にたった一つの素晴らしい素材に変身してしまうのです。
なぜなら彼女の目線で選ばれた素材たちは独自の付加価値をまとい世の中に旅立つから・・・
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小さな頃からものづくりが好きでした。
草を編もうとして固かったので、つぶして柔らかくしてそれを編んでベストをつくったり・・・
彼女にとってはそんな時からやっていることが今もずっと続いているのです。
「遊びのひとつなの」
普通の人はそれを素材として気づくことはおそらくないだろうと思うのです。例えば海の海藻の海綿、そして人工的なスポンジ。
これを同時にシルクと組み合わせてしまうのです。そのミスマッチ感覚。
長い間に海綿とスポンジは変化していきます。そのふたつの素材がシルクの中でしっくりくるプロセス、マッチングさせること、
それを楽しむことのできる感性の持ち主なのです。
yh01.jpg  吉田氏が見つめる視点はどこに・・・
 そこにあるものを見逃さない好奇心。
「思いの矢印をとめないこと」・・と表現してくださいました。素敵な言葉です。
彼女の作品は洋服という名前で呼ばれますが、アート作品だと思います。
色使いは日本人に備わっている着物文化からきている色彩文化と応えてくださいましたが、
これだけ多くの色がひとつの作品の中できれいにおさまりを見せるのです。
いつまでも遊びの心を持ち続け既成概念でものごとをとらえない・・そんな心の余裕を忘れたくないと思ったひとときでした。

おまけ・・・これは着れない洋服なの・・とおっしゃった作品を着せていただきました。

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※現在バリ&茅ヶ崎市在住
※2012.0704〜0723 釧路 レストランOZで個展を開催
吉田はつみ氏のhpは・・・
http://www.studiosuna.com/

長澤 伸穂氏 [現代art 立体]

長澤伸穂氏は現在ニューヨーク在住です。
十勝 千年の森で開催されている「北海道ガーデンショー」に招待作家として現在作品を展示中です。
開催前に来釧され、講演会をなさいました。その時にインタビューをさせていただき、
長澤氏の今までなさってきた作品について、今回のガーデンショーについて他
色々と伺うことができました。
まずは、長澤氏の作品について・・・そして
数々の作品を発表なさっている中での一貫したテーマについて
自然の中、都会の中、公共(室内、屋外)の中・・
場所によって材料や内容は違うそうですが、
長澤氏がお好きな場所は、人間の汗、生活した場、そういう場所でするインスタレーションが
お好き・・ということで以前になさったトルコでの作品についてお話ししてくださいました。
もちろん作品を考える上でその時々の時事、戦争だったりエコロジーについてだったりする場合は
メッセージ性が強まるそうですが、一貫したテーマは「生命(いのち)」
それは生命の儚さであり、生命の強靭さ。生命の大切さや残していくものは何なのか・・ということ。

そもそも長澤氏はどうしてこの世界に入ったのでしょう?
きっかけは高校時代に発掘調査に参加し、縄文土器の破片を見つけたこと。
そこに人間の指紋みたいなものがあり・・・
アートとは関係なく、人間が作ったものの美しさを感じたのです。
今も人間の足跡が聴こえてくるような場所でインスピレーションを受けることが多いそうです。
ここではバングラディシュでのビエンナーレの作品について伺いました。
生命の形をたまごの形で表現なさいました。
女性の一生の間に排卵できるたまごの数というのが、およそ500。
一人の女性が蓄える生命をたまごで表現されました。
人はみな同じ命をもっています。感情は世界各国共通です。そこで生命の尊さ、あり方を作品として展示なさったのです。

長澤氏にとってのパブリックアートとは?
その場にしかないものをつくること。
その場所の地域性、気候、風土、歴史をリサーチして、そこにしかできないものをつくりたい。
そこには必ず人間の香り、匂いが感じられるのです。

北海道ガーデンショーについて伺いました。
長い時間をかけてゆっくりと育っていくものを作られたそうです。ここにもたくさんのたまごが使われています。
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長澤氏にとっての作品づくりとは・・・
そこにあった物語、忘れられたもの、かげのようなもの。
そういうものをもう一度引き出して後世に伝えていく、残していく。
人が来て体験して、五感で感じるアートをつくりたい!

長澤氏にとってのアートとは・・・
アーティストだけのものではない。
本当はアートとは、生活の中にすごく密着していて、地面や春夏秋冬などの季節、天気といったものに密着したものがアートだと思う。
身近なものの中に存在していると思う。


※現在ニューヨーク在住
※写真は長澤伸穂氏からお借りしました。
※2012.0602〜1008 十勝 千年の森で北海道ガーデンショー開催

芹沢 高志氏 [etc.]

現在、数多くのアーティストと一緒にプロジェクトを進行なさっている芹沢氏。
いただいた名刺にはP3 art & environment
executive director/ environmental planner
昔から作品を見ることがお好きだったそうですが、ご自身では制作活動はまったくなさらない。
だかこそ・・ここまで続いてきたのかも?なんておっしゃっておりましたが、
先日釧路にいらっしゃる機会があり、その時にインタビューさせていただきました。
・・・・・・
そもそも神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、生態学的土地利用計画の研究に携わります。
まずはなぜアートを関わることになったのか?その経緯から伺いました。

東京・四谷の禅寺、東長寺の伽藍を新しくするプロジェクトに関わったことが芹沢氏にとって大きな転換期となったのです。
400年経ったお寺の境内の下を掘抜き、auditorium 講堂を作るという斬新な計画。
無事許可がおりたものの、それでは一体誰がそれをやるのか??????
白羽の矢は芹沢氏に・・・
言い出しっぺですもの

東長寺夜景.jpg やるしかない!とは思ったもののアートに関するコネクションはまったく思いつかない。
 そのために今のP3という会社を立ち上げました。
 P3とは・・
 P3 art and environmentは1995年12月、宗教法人東長寺から独立し、
 事業の一環として自らの活動を支えるための法人組織、
 ピースリーマネジメント有限会社を設立しました。
 活動は基本的にP3 art and environmentとして行っており、
 法人枠が必要な事業を有限会社で処理していますが、
 アートプロジェクトとしての有限会社経営にどのような可能性があるのか、
 社会との関係性の中で模索し続けています。 (P3 HPより)


唯一当時、芹沢氏がご存知だったのがバックミンスター・フラー(宇宙船地球号を命名なさった方です。)
彼のワークショップ型の展覧会をやろう!!ということになりスタートしたのです。そこにドイツ人の作家が見えたり、中国人作家がつながったり・・ということであれよあれよとアーティストの輪が広がっていったのです。
人のネットワークができたのです。1989年に始まったこのプロジェクトは10年続きました。
「人生って事故だよね・・自分の人生が前半と後半ではっきり違ってる・・」
東長寺講堂.jpg


芹沢氏のなさっていることはたくさんありますが、共通するもの、その根底にあるものは・・・
目に見えないものをみる
アーティストがやっていることは問題を見つけ、それを人に見える形にして表現することだとおっしゃいます。
我々が抱えている問題、もしくは可能性を、今見えていないことを見つけて社会に提示していく
ということです。
それまでの芹沢氏のなさっていたことはまったく違った世界でした。
計画に縛られて今現在を生きる・・・それが本当に良いことなのか?
計画者は様々な声を受け入れると目標に到達しないので、そういう声を切り捨てる方向。
でもアーティストと一緒に何かを始めると、よく言うと問題発見、要は問題を起こすということなのです。
そこに、自分の現在の可能性を・・・拡散していくエネルギーを感じてしまったのです。
帯広競馬場厩舎.jpg 川俣正作品.jpg ウ?ィンター&ホルヘ?ルト作品.jpg 蔡國強作品、手前はnIALL作品.jpg

一体アートの役割って何なのでしょう?
別府マイケル・リン.jpg
一番問題なのは、何が問題なのかわかっていないこと。なぜなら解決の仕様がないからです。
一体何が可能性であり、問題なのか?ある意味魔術的なもの、それを見る行為。
その行為が本当に必要がないものであればアートというものはこの世界から消え去っていたはず。
よって
みんなで何かを共有する力。目に見えない部分を見せていく、見えないものを明らかにしていくこと。
現在は経済などで世の中の価値がはかられている。
でももしかするともっと本質的な重要なことではないかと思うのです。

今回の「北海道ガーデンショー」について・・・
そして、芹沢氏の考えるアートとは・・・

みえないものをみせる
それは、問題でもあり発見でもある。可能性を可視化すること。
でもそれは、一時のかりそめかもしれない。
でもそれをみること、vision。
そういうことを生み出す力がアート。
「アーティストと一緒にものをつくっていくことは自分たちの喜びでもあり、アーティストの喜びでもある。それが時代、社会にとっても喜びになる、そういうプロジェクトをこれからも
続けていきたいのです」

※現在東京都在住
※東長寺の写真2点(夜景/講堂):萩原美寛
※デメーテル関連の写真4点(帯広競馬場厩舎/川俣正作品/ウ?ィンター&ホルヘ?ルト作品/蔡國強作品、手前はnIALL作品):萩原美寛
※別府関連の写真1点(別府マイケル・リン):[コピーライト]NPO BEPPU PROJECT
※2012.0602?1008 十勝 千年の森で北海道ガーデンショー開催
芹沢氏 P3のhpは・・・
http://www.p3.org/JAPAN/nonflash.html